荘子

「養生主 第三」より
>吾生也有涯、而知也無涯。
>以有涯隨無涯、殆已。
>已而為知者、殆而已矣。

吾が生(せい)や涯(はて)有りて、知(ち)や涯無し。
涯有るものを以て涯無きものに随(したが)えば、殆(つか)るるのみ。
のみにして知を為す者は、殆るるのみ。
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「大宗師 第六」より
>泉涸,魚相與處於陸。
>相呴以濕,相濡以沫。
>不如相忘於江湖。
>與其誉堯非桀也、不如両忘而化其道。

泉(いづみ)涸(か)れ,魚(うを)相(あひ)與(とも)に陸に處(る)。
相呴(あひく)するに濕を以(もつ)てし,相濡(あひじゆ)するに沫(まつ)を以てす。
江湖に相忘るるに如かず。
其の堯(げう)を誉めて桀(けつ)を非(そし)るよりは、両(ふた)つながら忘れて其の道に化するに如かず。
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>無為名尸。無為謀府。無為事任。無為知主。
>體盡無窮、而遊無朕、盡其所受於天、而無見得。
>亦而虚已。至人之用心若鏡、不將不迎、應而不藏。
>故能勝物而不傷。