2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『中国古典詩聚花4 思索と詠懐』

____●「詠懐詩 五首 其二」支遁端坐隣孤影 (中略) 触思皆恬愉端坐 孤影を隣りに (中略) 触思のもの皆 恬愉(てんゆ)たり※「隣」は編と旁が左右逆になった字である ____●「形影神・影答形」陶淵明「影答形」 存生不可言 衞生毎苦拙 誠願遊崑華 獏…

蘇軾「聚星堂の雪」※清詩ではないので追補として

「聚星堂雪」は禁体詩、事物を直接的に書くことを禁じた表現法に基づく詩である。 "雪"を間接的に表す技巧もさる事ながら、締めの一言に心痺れる。 白戦不許持寸鉄 (白戦 寸鉄を持するを許さず) 殴り合い、つまりは詩と詩のぶつかり合いである。禁体で表現…

『漢詩大系 清詩選』を読んでの備忘録

「遺懐雑詩」袁枚 人言晩景佳 恰比少時好 我意道不然 行楽還須早 〜中略〜 生長富貴家 一日抵両日 人は言ふ晩景の佳しを 恰(あたか)も少時に比して好しと 我は意(おも)う道然(しか)ら不 行楽は還(ま)た須(すべから)く早かるべし 〜〜 富貴の家に生長せば 一…

『文選』拾穂・おもに詩篇より

※途中経過である ____【文選とは】 文選は、南北朝時代の南朝・梁(502-557年)で作られた。 撰者には梁の皇族である蕭統(昭明太子)の名前が挙げられている。 氏は実際にも博学なのだが、作業の多くは他の知識人が担ったのだろう。 春秋戦国時代〜梁代の文…

『人は歌い人は哭く大旗の前 漢詩の毛沢東時代』を読んでの備忘録

____ 作 李荒芜、題は未確認 P66>老病无生趣 真成木乃伊 >懒吃三顿饭 怕写一行诗 >世事由他去 平生只自知 >但求归八宝 斩断藕千丝老病に生の趣き無く、真に木乃伊と成れり 三頓の飯を喫するも懒(ものう)く、一行の詩を写すも怕(おそ)る 世事は他に由(ま…

「毛沢東詩詞」を読んでの備忘録

『毛沢东诗词』ISBN:7119045229 毛沢東の詩および詞を39作品 紹介している。 中日対照の形式であるから、訓読ではなく和訳が載せられている。 _____ ●「贺新郎 词一首」1923年 楊開慧婦人との別離の情を詠った作とのこと。 ラストの"重比翼,和雲翥。"(…