memo

T・S・エリオットの詩

彌生書房・世界の詩43『エリオット詩集』より ●「アルフレッド・ブルーフロックの恋歌」の序文われもし、わが答えの、ふたたび世に帰りゆく人に 聞かるるものと思わば、この焔は静まりて、 また、ゆらぐことなからん。されど、わが聞くところ真ならば、 この…

岩波文庫『眠られぬ夜のために』

私にとっては、寝る前のストレッチ、夜通し低音量で流すBGMと同じような効果をもつ一冊である。どれほどもこの本の精神に感能出来てはいないが、入眠効果の面で申し分ない。少なくとも今のバイオリズムには合っているらしい。 ●H・ロルムの詩(題名の表記な…

艦娘の誰が不人気であるか

これはPixivに投稿された画像を「◯◯(名前) 艦」の検索ワードで調査したものである。計測は2013年11月11日夜であるが、恐らく投稿数の多いタグについては計測中に若干増加しているものと思われる。すべて手動で調べたのでtypo等のミスが含まれる可能性があり…

フランス語楽曲メモ

【超有名どころ:CM等でお馴染み】 ● Michel Polnareff - Tout tout pour ma Chérie (邦題:シェリーにくちづけ) Intro:Tout tout pour ma chérie〜♪ ●France Gal - Poupée de cire, poupée de son (邦題:夢見るシャンソン人形) Intro:Je suis une poup…

《凱旋行進曲》についてのメモ

学生の時分から知っている、思い出深くて、また思い入れを抜きにしても好きな楽曲である。私の通った中学校では、音楽教師が好きだったのか理由はよく分からないが、1年に1度はこれを歌わされていたので、今でも大体の歌詞(日本語訳詞)は諳じることができ…

フランス語の詩

彌生書房「世界の詩」シリーズより。●ランボー ◯『最高の塔の歌』 (Chanson de la plus haute tour)あらゆるものに縛られた 哀れ空しい青春よ、 気むずかしさが原因で 僕は一生をふいにした。心と心が熱し合う 時世はついに来ぬものか!(堀口大学の訳。有名…

絵本作家・いもとようこ

超有名人ですけどね。偶に名前を忘れるのでメモだけ。

中国の柚子と日本の柚子について

学名とか抜き出すの面倒なので、さらりと適当に書く。 ●現代中国における「柚子」は、日本における「ブンタン」であると思われる。見た目等の感覚情報と、検索する限りでは学名がブンタンのそれ。 ●古代中国の「柚子」って、現代日本における「柚子」と合致…

コケに関するメモ

●狭義のコケ(コケ植物)には三種が存在する。蘚類、苔類、ツノゴケ類である。広義のコケは、分類学上は大きく異る植物も含む。 ●コンクリ周りでよく見かけるコケは、「ギンゴケ」か「ホソウリゴケ」である(一例)…かな? ヒジキゴケの可能性もあるか? ●雨…

『コケの自然誌』を読んで

科学分野の一般向け啓蒙書は多々あるけれど、これほど見事に、ページを捲(めく)らせる本は稀有である。「ネイチャー・ライティング」と呼ばれるジャンルであるらしく、あるいはジャンルの持つ毛色なのかもしれない。科学ジャンルというより、ノンフィクショ…

種田山頭火『悲しき獣』

夜はかぎりなくしづみ 寒き闇果てもなうひろがりゆく 見よ獣うちかさなりて咬みあへりもとより囚はれたる獣なり かたみに傷つけたる獣なれば うめきつつ、うごめきつつかくて死にもせず かなしき獣は祈る 神とほく去り 幻影(まぼろし)はすでに消えたり い…

石川啄木の作品より気に入ったものメモ

● 「さばかりのことに死ぬるや」 「さばかりの事に生くるや」 止せ止せ問答 ●非凡なる人のごとくにふるまへる 後のさびしさは何かたぐへむ ●邦人の顔たへがたく卑しげに 目にうつる日なり家にこもらむ ●我時々見知らぬものに誘はれて曠野の中に捨てられて泣…

寺山修司の作品より気に入ったものメモ

あんまり見当たらないのだけどね。 ●とびやすき葡萄の汁で汚すなかれ虐げられし少年の詩を ●かくれんぼの鬼とかれざるまま老いて誰をさがしにくる村祭 ●人生はただの一問の質問にすぎぬと書けば二月かもめ

坂東眞理子『愛の歌 恋の歌』

●否といへど 強ふる志斐(しい)のが強ひかたり この頃聞かずてわれ恋ひにけり (持統天皇。) ◯否と言へど 語れ語れと詔(の)らせこそ 志斐いは奏(まを)せ 強語(しひがたり)と詔(の)る (志斐嫗。) ●降る雪はあはにな降りそ吉隠(よなばり)の猪養(いかひ)の岡…

『閑吟集』より抜粋

ワイド版岩波文庫のそれを眺めつつ。あ、検索していたら、こゆ文章も見つけた。いずれ読もう。 ■真名序より 嗟嘆之不足、永歌之。 詠歌之不足、不知手之舞足之蹈之也。 治世之音安以樂、其政和。 亂世之音怨以怒、其政乖。 正得失動天地感鬼神、莫近於詩。 …

漱石の漢詩は「無題」ばかりで困る

神山睦美『漱石の俳句・漢詩』を手に取る。あ、原文を探していたら、笠間書店のサイトに載っている目次を見つけた。 _______「無題」※訓讀縹渺玄黄外 死生交謝時 寄託冥然去 我心何所之 帰来覓命根 杳窅竟難知 孤愁空遶夢 宛動蕭瑟悲 江山秋已老 粥薬…

p3工藤元男『中国古代文明の形成と展開』

早稲田大学オンデマンド授業のレジュメを書籍形式に纏めたもの、とのこと。端的に言えば、黒板に書かれた内容をそのまま本にした風であるっと。あまり見ない形式だったので思わず借りた。残念なことにAma.だと少々お高い……。

岡田保造『魔よけ百科・世界編』

金曜ロードーショーの「ハリポタ祭」を観ていたら、ファンタジックな諸諸に対する興味が沸いたらしい。 ■ゲーン(あるいはサン、サングヮー) ススキ様(よう)の葉を輪結びしたもの。 ■石敢當、ヒンプン ■鬼門櫓 鬼門である東北方向の角を削った建築様式。 ■…

三岸節子の描く「花」が少し気になる

野暮用で図版形式の美術全集を眺めていた時に、ちらと目についた。記憶違いでなければ三岸節子_氏で合っているはずだ。恐らく…これかな? ん〜画像が小さいので今ひとつ感動を覚えないなぁ。 最寄りの市立図書館で氏の作品集などを探してみたが、あまりパッ…

与謝野晶子の作品から私好み?なもの抜粋

■髪五尺ときなば水にやはらき少女(おとめ)ごころは秘めて放たじ ■水浴みては溪の星かげ髪ほすと君に小百合の床をねだりし ■戸に隱れわと啼く能(よ)う化けし狐と誉めぬ春の夜の家 ■やはらかき(少女)が胸の春草に飼はるるわかき駒とこそ思へ ■くちびると両手に…

告(gao)をguoに間違えがちである

国(guo)を間違えることは無い様に思われるのだが、告(gao)については頻繁に間違えている。あまりに根深いので、常用漢字の「コク」について少し纏めておく。 ●「克」(呉漢:コク)⇔ch:ke/粵:hak ●「国」(呉漢:コク)⇔ch:guo/粵:gwok ●「告」(呉漢:コク/コウ)⇔ch…

”思春期”の語源について

この"思春期"と云う語はよくよく眺めると不思議な風合いをしている。少し艶っぽい響きが有るのだよね。そしてまた、言葉の成り立ちが不明瞭でもある。軽く検索する限りでは出てこない。

装丁絵師・初山滋

昭和初期の書籍を眺めていたら、モノクロで比較的単純な線と面で構成されているにも関わらず目を惹くホオズキの挿絵を見つける。絵を手がけた人物は「初山滋」とある。有名人であるから画像検索にも出てくるのだが、軽く書籍検索をかけると最寄の図書館に別…

私がウンカだと思っていた虫はヨコバイであった

雲霞(うんか)について調べた際に、雲霞=気候と浮塵子=虫が別概念であることに気づく。ああてっきり、「雲霞の如く数が多い虫」が縮まっているのとばかり。 この浮塵子(うんか)と云う単語は特定の生物種を指すのではなくて、要はある種の害虫を総称した言葉で…

洛天依オリジナル曲《幻想千年奏》の歌詞で挙げられている名詞について

http://www.bilibili.tv/video/av319097/ この曲は大陸界隈でもさほど愛好されている感じを受けないのだけど、個人的には好んでいる。基本的に歌詞は東方Project作品のキャラクタ(のスペルカード?)に由来していますし、また擬古文的な文章ですから意味を把握…

あめつちの詞

ついつい、「あめつちのうた」と誤記憶してしまう。

『東晋詩訳注』より抜粋

【目次】 http://rnavi.ndl.go.jp/mokuji_html/000002335316.html _______●荀祖「七哀詩」 轍兮轍兮 何其寂蔑 轍よ轍よ 何ぞ其れ寂蔑なる _______●李顒「離思篇」 烈烈寒氣嚴 寥寥天宇清 烈烈として寒氣嚴しく,寥寥(れうれう)として天宇清し…

プレーリードッグの言葉、あるいは音声コミュニケーション

プレーリドッグのそれに限った話でもないが、人類言語の成り立ちや音声コミュニケーションの可能性を考える上での参考にならないかなと少し考えてみたり。霊長類や鯨類、あるいは鳥類でも良いか。

テンプル・グランディンの著作が面白い

面白い。しかし中古相場があまり値下がりしていないので、買うべきか悩ましいところか。

日本漢詩・下巻

●鈴木虎雄「癸巳歳晩書懐」無能短見愍操觚 標榜文明紫亂朱 限字暴於始皇暴 制言愚駕窅王愚 不知書契垂千載 何止寒喧便匹夫 根本不同休妄断 蟹行記号但音符 無能短見 操觚(そうこ)を憐む 文明を標榜して紫朱を亂る。 字を限るは始皇の暴よりも暴に 言を制する…