与謝野晶子の作品から私好み?なもの抜粋

■髪五尺ときなば水にやはらき少女(おとめ)ごころは秘めて放たじ


■水浴みては溪の星かげ髪ほすと君に小百合の床をねだりし


■戸に隱れわと啼く能(よ)う化けし狐と誉めぬ春の夜の家


■やはらかき(少女)が胸の春草に飼はるるわかき駒とこそ思へ


■くちびると両手に十(とお)の細指はわれの領(りょう)なる花なれば吸ふ


■柔肌の熱き血潮に触れもみで寂しからずや道を説く君