洛天依楽曲《港式茶座》の歌詞に出てくる単語についてのメモ

 まあ単なるメモ書きとリンク集である。

●「茶餐厅」jawp
軽食の充実した長時間営業の喫茶店といったところか。日本でも"名古屋式喫茶店"みたいに特殊化した事例はあるな。
●「蛋挞」
"挞"は本来"鞭うつ"の意味であるが、ここではタルトの音訳に当てられただけ。"塔蛋"で広義のタルトなのを、蛋="玉子"で意味を限定している。蛋挞はカスタードクリーム?のタルトだろうな。画像を見るに大きさは一口で食えるか食えないかくらいの小ささである。
●「酥软」
"酥"は元来、バターの意味だよな。転じて油を使った小麦菓子。"酥软"の字面を素直に読めば、"油を使った小麦菓子の柔らかさ"となる。ただ、オンライン和中辞書を読むと"だるくて力が入らない"と説明されている。百度画像検索でも男女の写った画像が出てくる。ん〜ニュアンスをとり辛い。
●「鸳鸯」baidu
鴛鴦(おしどり)?なんのことやの?って思ったら、ミルティーに珈琲を混ぜたものなのね。(正確には香港式ミルクティー=袜奶茶に珈琲を混ぜたものかな?)へぇ、独特な飲料文化だ。ん〜鴛鴦の雄がみせる綺麗な茶色でも意識したんか、縁起でも担いだのかは分からん。 あ、wpjpによれば2つを合わせて1つにしたものは鴛鴦と称されるわけね。あと加糖練乳で作ったものは"走鴛"と呼ばれるっと。
●「丝袜奶茶」jawp
香港式ミルクティー、無糖練乳で作るミルクティーのこと。奶はミルク、丝袜は濾し布がシルクストッキングに似ているため俗語でこう呼ばれる。絲襪奶茶とも呼ばれるっと。
●「才能品尝」
tasteくらいの意味だと思うけど"才能"が付与されてる意味わかんね。
●「丝袜奶茶要滑要醇又浓香」
要は"とっても"くらいの意味かな、よくわかんね。
●「荷包煎双蛋」
"荷包"は中国の巾着・小物入れみたいなもの…いまいちイメージが出来ないが。目玉焼き=荷包蛋でも通じる、煎蛋だと少し異なった調理法かも。双蛋になるのは…まあ卵1個だとサービス精神足りないから?
●「通心粉」
マカロニ。あ〜そりゃ香港ならマカロニくらいあるか。味付けが何風なのかは知らない。
●「沙茶牛肉面」
沙茶とは東南アジアで見られる"サテ"と云う料理のタレを中華風にアレンジしたもの、らしい。面は麺。東南アジア風・牛肉・麺、くらいの意味か。味は…レシピみても想像できんな。
●「随心配搭」
随心=好きに・配搭=組み合わる、の意か?茶餐厅にはセットメニュー形式もあるとのことだから、好きな料理を指定できるのかもしれない。
●「红豆冰」
小豆の多いカキ氷だな。日本だと甘い小豆を単独ではカキ氷と合わせないことが多い(大概は宇治金時じゃね?)けれど、まあキテレツってほど異文化は感じない。
●「杏仁霜」
杏仁風味のドリンク。検索すると杏仁豆腐の粉原料ばかりが表示されるけれど、香港ではこの名前がすなわちドリンクであるらしい。
●「透心爽」
直訳するなら、爽やかさが心を突き抜ける。俗語で言えば、〜っとする、だな。透心涼でヒヤッとする。
●「星洲炒米」
シンガポールビーフン。味付けはカレー風味らしいが、シンガポールに端を発しているかは不明。
●「扬州炒饭」
揚州風チャーハン。高級品はお高い魚介を使うみたいだが、手頃な価格帯だとグリンピース・ニンジン・卵・エビくらいだろうか?
●「烧鸭濑」
鸭はカモでなくダック(アヒル)のことだろう。烧は食材を味付けスープの水分が飛ぶまで煮詰めたものを指す。濑は恐らく濑粉の省略。米粉麺のこと。何故に濑の粉なのかはよくわからん。
●「烧腩河」
腩は牛のサーロイン。烧は↑で述べた。河は河粉の略。平たい米粉麺のこと。甲州市沙"河"区が発祥らしく、そこから河の字がとられたのか?