公的文章『いわゆる慰安婦問題について』に関するメモ

http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taisen/pdfs/im_050804.pdf


(1)慰安所設置の経緯
>各地における慰安所の開設は当時の軍当局の要請によるものであるが〜〜


(6)慰安所の経営及び管理
>慰安所の多くは民間業者により経営されていたが、一部地域においては、旧日本軍が直接慰安所を経営したケースもあった。民間業者が経営していた場合においても、(中略)、旧日本軍は慰安所の設置や管理に直接関与した。
(中略)
いずれにせよ、慰安婦たちは戦地においては常時軍の管理下において軍と供に行動させられており、自由もない、痛ましい生活を強いられたことは明らかである。


(7)慰安婦の募集
>慰安婦の募集については、軍当局の要請を受けた経営者の依頼により斡旋業者らがこれに当たることが多かったが、(中略)、官憲等が直接これに加担する等のケースもみられた。


(8)慰安婦の輸送等
>慰安婦の輸送に関しては、業者が慰安婦等の婦女子を船舶等で輸送するに際し、旧日本軍は彼女らを特別に軍属に準じた扱いにするなどしてその渡航申請に許可を与え、また日本政府は身分証明書等の発給を行うなどした。

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 歴史認識に関する論争にあまり興味は無い。しかし、この『いわゆる慰安婦問題について』を読む限りでは、当時の行政/軍が"慰安婦"と云う存在を認識した上で運用したことは間違いなく、また運用の状態は"黙認"よりも"是認"と呼称することが妥当だと思われる。そして、「自由もない痛ましい生活を強いた」と断言している。
 文章を素直に読む限り、これはおおむねで「非を認めた」と呼ぶ他ないのではないか。