下村良之介の作品が気になる+パンリアルも

http://search.artmuseums.go.jp/records.php?sakuhin=150495

泡立ち、あるいは腐食や劣化を連想させる線構造が、実に独特で、凝視したいなぁと思う。


……でも、店頭で見つけた画集がマジ高値な件。ネットでも同様に高値な件。


【追記】
http://www.toyohaku.gr.jp/bihaku/frame-pan-rial.htm
下村氏はパンリアル美術協会というグループに属していたそうな。で、このパンリアル会には、三上誠_氏も所属していた。

三上氏の名前はとんと忘れていたが、絵は記憶に残っていた。ゴチャゴチャの部屋から雑誌を1冊取り出す。『三彩』誌の1974年1月号、これの表紙が三上氏の絵だ(しかし巻頭特集ではない不思議)。何だコレ?誰だコレ?ってな気分で入手した。直感的に、WEB上や図書館蔵書じゃ見つけられない可能性が高いと思ったのだ。

三上氏の絵については、上記雑誌に掲載された分を検討した限り、強い興味を維持できなかった。パッと見で視線を吸い込む力は感じるが、反面、凝視して、咀嚼して、自らの糧にすべき点が心に浮かんでこなかった(※1)。ただ、特異で興味深い対象だから、あるいはいずれの日か、自分の思考材料になる可能性はあるかな、と思っていた。

ぼんやりと「ははぁ、ここで繋がるのか。こゆ風に繋がるのか。」ってな具合に思う。的はずれな意見かもしれんが、下村氏と三上氏の作品には、時折、似通った匂いが含まれてるよに思われる。その匂い、自分が求める匂いが、パンリアル会の共通項であるなら――である可能性は、今後、検討していくべき長期課題やね。

      • -

※1
作品を網羅して眺めたわけじゃないので、現時点での仮定くらいな意味合い。下村氏の作品にしても、興味が湧かないのは湧かない。どんな大家の作にしろ、題材や技巧によって、興味が向いたり向かなかったりする。自分の場合、全肯定や全否定ってのは、あんまり無い。