中国語母語者が間違えやすい日本語についての一例

http://togetter.com/li/438182
 議論それ自体についての感想はない。あくまでサンプルとして読んでいる。


●≪ニュースで超話題はAAさんですよ。≫
 "超+名詞"の用法はあまりフォーマルな日本語ではないけれど、上手く使うなら"肩肘張っていない自然体の言葉"を表現することが出来る。「超話題になっているのは」もしくは「超話題なのは」くらいが妥当かしらん。


●≪AAさんはJJ人の素晴らしいのすべての代表≫
 自分の感覚としては「AAさんはJJの素晴らしい人すべての代表」と書くべきかなと思う。"の"と"人"の字が重複していると文意を読み取り辛いのだ。


●≪ひどいいいかた。≫
 多少神経質な観点かもしれないが、同じ平仮名を連続させると読み辛く見えてしまう。「ひどい言いかた」もしくは全て漢字で「酷い言い方」が妥当かしらん。


●≪なにも勉強しないで人の気持わからないBB職いますか≫
 文脈に合わせるなら「なにも勉強しない、人の気持ちもわからない〜」くらいが妥当か。無理に「勉強しない」・「人の気持ち(が,も)わからない」接続する必要は無い。

●≪あなたの言葉見ました。わたしの日本語はよくないですが説明します。わたしはいいました。(中略)やはりあなたはなにも勉強ない。≫
 文章全体、文章構造に違和感がある。「あなたの言葉を見た」と示す必要は特段ない。また説明を開始するのは次の呟き以降なのだから、説明の開始は基本的に文の最後に置くべきだ。「やはり〜勉強ない」を強調したい意図があるのは分かるけれど、日本語としてはやや不自然である。自分なりに直すなら、「私はさっき〜〜と言いましたが、やはりあなたはなにも勉強していない。わたしの日本語はあまり上手ではありませんが説明します。」くらいか。
 「言葉見ました」についても少し不自然さが感じられる。"言葉"と云う単語は類義語と比較して、抽象的であり・また指し示す対象を曖昧にする意味合いがあると思われる。"発言"もしくは"意見"を用いる方が良いのではないか。


●≪世界のえらい人が来ることは、あまりない。TT人はとても嬉しいです。≫
 「えらい人が来ることはあまりないので、TT人はとても嬉しく思いました。」くらいが適当か。他言語学習者は、どーしても短文を連ねる構造を多用しがちである。


●≪助けてくれたの友だちJJが大変です。わたしたちにできることは、日本に恩返しをすることです。≫
 危機感・切迫感を伝える場合は"です"よりも"だ"を使うほうが良いと思われる。


●≪気持≫
 これは少し神経質な視点だが、"気持"よりも"気持ち"と書くほうが自然に映る。